【報告】スイミングコーチ向け研修会(ドライランドトレーニング編)の講師を務めました!


こんにちは。

千葉県の柏、我孫子、野田、鎌ヶ谷でパーソナルトレーナー&スイミングコーチをしている宮城です。

みなさん先週の台風は大丈夫でしたでしょうか?私の周りでも学校の窓ガラスが割れていた!停電が起こった!などなど…被害が大きかったようです。

私の自宅付近でもナゾの物体が風に飛ばされ、このような状況になっていました!

そんな台風の翌日で開催が心配されましたが、無事にスポーツプラザ山新石岡にて「ドライランドトレーニングの効果と泳法実践」の研修を行うことが出来ました。

 

・ドライランドトレーニングとは?

 

水泳界では当たり前に浸透している言葉ですが、その他のスポーツではあまり聞きなれない言葉だと思います。

実用日本語表現辞典によると…

”主に水泳選手が行うトレーニングのうち、陸上で行う筋力トレーニングやストレッチなどを指して用いられる語。ウィンタースポーツの選手が夏に行うトレーニングを指して用いられる場合もある。”

このように分かりやすく説明してありました。要するに水中以外で行うフィジカルトレーニング全般を「ドライランドトレーニング」と表します。

今回の研修ではドライランドトレーニングに対する考え方から、なぜ行うのか?何をどのように行うのか?をお話ししたのちに実技を時間の許す限り実施しました。

 

・ドライランドトレーニングはなぜ行うのか?

 

まずは日本を代表するコーチや選手がドライランドトレーニングに対してどのような考えを持ち、実践しているのかをシェアしました。

日本水泳界のレジェンド、北島康介さん「レースで意識できない部分をピックアップして陸上でトレーニングし、それを泳ぎの中で自然にできるようにする」という考えを持って実践していたそうです。

また、その北島康介さんを育てた日本代表ヘッドコーチの平井さん「選手の引き出しを多くして、伸びしろを作るためのもの。応用を行うためには基本(走る、懸垂、腕立て伏せなど)が大切。」という考えでトレーナーと連携を図り指導をしているとのことです。

このように様々な方の意見や考えをまとめると、ドライランドトレーニングは「競技パフォーマンスの向上」に繋がり、その効果を感じているので実践していることがわかりました。

 

・ドライランドトレーニングの効果

 

では具体的にどのような効果があるのか?

実際に私が指導するにあたり、この3つの効果を得たいので競技練習の時間を割いてドライランドトレーニングを行っています。

 

① 効率よく「体力」を向上させる

練習だけでも水の抵抗が負荷となり、ある程度筋力や持久力は発達します。しかし効率を考えると、水の負荷よりも重いダンベルやバーベルまたは自体重を使ってトレーニングした方が短い期間で筋力をつけることができます。

 

②「ケガ」のリスクを減らす可能性がある

ドライランドトレーニングで柔軟性や筋力を向上させれば100%ケガをしない身体を作れるわけではありませんが、姿勢や機能が改善されればケガをするリスクは確実に減らすことができます。そしてケガをしなければ、その分練習をしっかり行えるのでパフォーマンスが向上しやすいと言えます。

 

③身体を思い通りに「コントロール」する

思い描いた通りに身体を動かすことができれば、理想のフォームや新たなテクニックを早い段階で手にすることができるはずです。ドライランドトレーニングでフィジカルだけでなく脳・神経系にアプローチするようなエクササイズを取り入れれば操作能力が向上します。そうすれば②のケガを減らすことにも繋がります。

 

・何をどのように行う?

 

理由や考えがまとまったら次はトレーニングの内容です。内容を決定するには競技の特徴を考える必要があります。

前回の「水の特性と水中運動生理学」の研修で触れた、推進力や抵抗について再度確認しました。そして動きの特徴ですが、なんと言ってもバンザイのポジション(オーバーヘッド)での動作、姿勢が他の競技に比べて圧倒的に多いことがポイントとなります。

このように環境や動作の特徴を考えた上で種目を選択していく必要があるとお伝えしました。

 

・ドライランドトレーニングの実践

 

ここまで一通り考え方や効果、種目選択のポイントについて話をさせてもらい、残りの時間はとにかく体で覚えてもらうため実技を行いました。

理論はもちろん大事ですが、実践が伴わないと選手に伝える際の説得材料に欠けると思いますし、実践することで視野が広がることも多々あります。だからこそ動くべきであると私は考えているので、皆さんにもたくさん動いて頂きました。

まずはこちらも以前の研修で行ったペアストレッチのおさらいから始まり

セルフでのストレッチ(関節の可動域を拡げるモビリティドリル)

下半身の安定、強化を図る片脚スクワット

またペアで行うレジスタンストレーニング(肩甲骨を内転させる種目)

カラダを思い通りに動かすコーディネーション種目などなど

時間の許す限り紹介し、実践して頂きました!

自身で動いてみて、相手を見て、アドバイスを受けてそれぞれ感じることがあったと思います。その様々な感覚を指導で役立てて頂ければありがたいです。

 

・まとめ

 

限られた短い時間の中でしたがドライランドトレーニングに対する考え方や効果、そして実践してもらうことでその必要性を感じて頂けました。

ただ実践する、させることは簡単かもしれませんが、「なぜ行うのか?」という根本の部分を考えることで実施する種目の目的が明確になり、効果も実感しやすくなります。

選手やコーチの中にはトレーニングを行うこと自体が目的となってしまっている場合が多いので、改めて競技パフォーマンスを向上させるための一つの手段と捉え、効率よく競技練習の中にトレーニングを組み込んでもらえればと思います。

今回もたくさんのスタッフの皆さんご参加頂きありがとうございました!

以前に行った研修の内容も組み込んだ内容となっていたので、復習しながら学んで頂けたのではないかと思います。実践して学んだことを現場で還元してもらえたら嬉しいです。

また伺うと思いますので、その際は宜しくお願いします!

 

千葉県で活動するパーソナルトレーナー / スイミングコーチ

宮城カズタカ

 

スポーツクラブのスタッフ研修やチームのトレーニング指導依頼は

こちらから↓↓↓↓↓

お問い合わせや体験はこちらから

Be the first to comment

Leave a Reply

Your email address will not be published.


*


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)