【報告】スイミングコーチ向け研修会(バタフライ・平泳ぎ・スピード編)の講師を務めました!


こんにちは。

千葉県の柏、我孫子、野田、鎌ヶ谷でパーソナルトレーナー&スイミングコーチをしている宮城です。

 

先日、今年最後の研修講師をスポーツプラザ山新石岡にて務めてきました。

お題は「バタフライ・平泳ぎ・スピード」ということで前半は講義を、後半はお話しした内容をもとにプールで練習方法や補助の実技を実施しました。

 

 

・速く泳ぐために考えること

 

皆さんは外を歩いていて「空気の抵抗」を感じたことはありますか?

 

強風の中であれば感じたことがあるかもしれませんが、普段感じることはないと思います。しかし水の中はどうでしょう。プールや海など水の中を移動すると「水の抵抗」を強く感じると思います。

それは水が空気の約800倍も密度が高く、約40倍も粘り気があるからです。(この数字は水温などの条件によって多少異なります)

この数字からもわかるように水は密度が高く粘り気もあるので、水の中を進むには障害となる「抵抗」をいかに減らすかを考えなければいけないのです。

 

更に速く進めば進むほど抵抗は増えるという。。。

これまた厄介な水の中。。。

なので「速く泳ぐ」ということはめちゃくちゃ難しいんです!

 

・抵抗を減らすには

 

抵抗にも種類がいくつかあります。水が体に当たる抵抗、水面に起こる波の抵抗、体の表面を水が流れて起こる摩擦など様々です。

これらを全て無くすことはできませんが、なるべく減らすことが速く泳ぐためのポイントとなります。

中でも特に大きな抵抗となるものは水が体に当たる「圧力抵抗」です。

これを減らすには。。。

 

①正面から見た面積をなるべく小さくする

*これは良くない例です。この姿勢だと顔が前を向いていて、更に手が開いているので面積が大きくなってしまっています。

②横から見た姿勢をなるべく水面と平行にする

 

この2つができれば確実に抵抗を減らすことができます。

そのために大切な練習が「けのび」です。水泳を習い始めて、顔つけの次に教わるのがだいたい「けのび」です。初歩中の初歩の練習ですが、とっても大切で欠かすことができないものだと伝えさせてもらいました。

「けのび」で浮く感覚や水の上を滑るように進む感覚を養えば自然と抵抗を受けないフォームを身につけることに繋がります。

 

たかが「けのび」されど「けのび」です。

 

・平泳ぎとバタフライは兄弟

 

速く泳ぐためについて物理の授業的な内容をお話しした後は、平泳ぎとバタフライの泳法について触れました。

平泳ぎは4泳法最古の泳ぎとされていて、競技としては第1回のオリンピックから採用されています。さらには「日本のお家芸」と言われるほどメダリストをたくさん輩出した馴染み深い泳ぎだと思います。

バルセロナオリンピック金メダリストの岩崎恭子、そしてレジェンド北島康介、最近ではリオオリンピックで金メダルを獲得した金藤理絵など有名です。

 

一方、バタフライは4泳法の中で一番新しい泳ぎです。

1930年代に平泳ぎをもっと速く泳ぐためにはどうしたらいいか?とアメリカの選手が考え、リカバリー(手で水を掻いて戻す動作)を水面から大きく回すように行ったことがきっかけで生まれた泳ぎだそうです。

この泳ぎが徐々に進化して1955年にバタフライとして新たに競技種目となり平泳ぎから独立しました。

 

・平泳ぎとバタフライの類似点

 

このようにバタフライは平泳ぎを速く泳ぐ過程で生まれた泳ぎであることが分かりました。なのでこの2つの泳ぎには似ている点がいくつかあります。

 

①左右対称に手足を動かす

②うねりを使う

https://www.youtube.com/watch?v=dvPO899J4Go&feature=share

③加速と減速の差が大きい(呼吸動作でかなり減速します)

 

こんなところが似ている点です。まぁ平泳ぎから進化してできた泳ぎなので似てて当たり前なんですが、泳ぎの起源や類似点、相違点を理解していると泳ぎを指導する上でヒントになることが多々あるのでご紹介させてもらいました。

 

・練習方法の紹介と実践

 

練習方法は無数にあります。その中で何を選択してどのような目的、目標で行うのか?見た目は同じ内容の練習でも意味合いが変わってきます。まずはその点をクリアにしてから紹介と実践を行いました。

全てをお伝えすることはできませんでしたが、私が指導している中でよく使う=よく起こるエラーに対応する種目をチョイスしました。

水泳を分解すると

 

・姿勢

・キック

・プル

・呼吸

・ローリングとうねり

・タイミング

 

こんな感じに分けられるので、それぞれにアプローチするような練習内容を紹介し、実際に泳いでもらい、更には補助をすることをしてもらいました。

 

・感覚を伝える難しさ

 

実技の研修をする中で「感覚」を伝える難しさを常々感じます。これは指導でもそうですが自分の感覚は自分にしか分からないので、それをいかに相手にイメージさせるか?指導者として講師としての力量が問われているように感じます。

 

言葉の持つイメージは人によって異なるので、語彙力や表現力を磨くことでなるべく自分の持つ感覚を相手と共有できればと思っています。

 

今回だけではありませんが「泳ぎの補助」を教えることの難しさを改めて感じたので、より分かりやすく伝えるにはどうしたらいいか?を日頃から追い求めていければと思います。

 

 

今回で今年の研修講師は終了となりました。至らなかった点もあると思いますが、皆さん熱心に受けてくださりとても感謝しています。お伝えした内容が現場に活かされ、一人でも多くの方の笑顔に繋がってくれれば嬉しいです。

ありがとうございました!!

 

夏に引き続き年末の選手合宿にも呼んでいただきました。そちらでまたお会いできることを楽しみにしています( ^_^)/

 

 

千葉県で活動するパーソナルトレーナー / スイミングコーチ

宮城カズタカ

 

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