フィジカルトレーナーとして選手・コーチ・保護者へ伝えたいこと①


こんにちは!

千葉県の柏、我孫子、野田、鎌ヶ谷でパーソナルトレーナー&スイミングコーチをしている宮城です。

 

私はフィジカルトレーナーとして3チームの競泳選手コースをサポートしています。今月からいよいよ2017年度のシーズンがスタートしました!トレーニングの成果も着々と出ていたので安心しました。

 

そんな新シーズンに入るタイミングですが、時間を頂き選手、コーチ、保護者参加のミーティングを実施しました。私のミッションはSPREAD」です。トレーニングについての正しい情報を普及することはその一つ。今回はミーティングで話した内容について少しお話ししたいと思います。

競泳に限らず、スポーツ選手やコーチ、また部活動やクラブ活動をしているお子様を持つ保護者の皆さんにも知っておいてほしい内容です。

 

・なぜ競技以外のトレーニングが必要なのか?

 

ここを理解してもらわないと、私の提供する「トレーニング指導によるパフォーマンス向上」が十分に成果を発揮しません。ただ闇雲にトレーニングをさせることは可能ですが、競技の結果に繋がらなければ意味はありません。

トレーニングの目的、パフォーマンスへの影響を十分理解してもらった上で取り組んでもらえるようにしています。

ちなみに私の提供するトレーニンング指導とはウエイトトレーニングだけでなくストレッチやムーブメント(動作)トレーニングも含まれます。

 

① 体力(フィジカル)を効率良く向上させる

 

体力には様々な要素があります。持久力、筋力、柔軟性、バランス、俊敏性など…これらをまとめて体力(フィジカル)と表します。

トレーニングで体力が向上すれば速く動けたり、強い力が発揮できたりとパフォーマンス向上に繋がります。更には体力が向上しないとできない技術もあるので、その点でもトレーニングは大切です。

ただ体力は競技練習だけでも向上させることは可能です。

例えば水泳選手は練習で水をかく動作をたくさん行います。その影響で水をかくために重要な、背中や肩の筋肉が発達(筋肥大)して美しい逆三角形の体になります。このように練習だけでも体力向上は望めます。

しかし、泳ぎに重要な背中や肩の筋肉をつけるには泳ぐこと(競技練習)が一番の近道でしょうか?

泳ぐ時に筋肉にかかる負荷は水の抵抗のみです。なのでいずれは慣れてしまい、筋肉への刺激は少なくなってしまいます。

自体重やダンベル、バーベルを利用したウエイトトレーニングはどうでしょう?負荷を上げることが難しい競技練習に比べ、体力の向上に合わせて負荷を変えることができます。

小さな負荷で長時間行う競技練習と、大きな負荷で短時間のウエイトトレーニング。どちらが効率良く体力を向上させられるでしょうか?

短時間で負荷をかけられる後者の方が断然効率が良いはずです。

選手の練習する時間は限られています。その中で体力の向上、そしてパフォーマンスの向上をしようと考えたらトレーニングはとても効率の良い方法なので取り入れるべきです。

 

② ケガの予防

ケガは突発的に起こる急性外傷と、痛みが慢性的に出る慢性障害に分けられます。どちらのケガの場合も一定の筋力や柔軟性があり、人間として効率の良い動き方ができていればケガをする確率を下げることができます。

トレーニングは筋力や柔軟性の向上、正しい動きを身につけることにも繋がるのでやはり必要です。ケガをしてしまうと練習ができません。ケガがなければたくさん練習ができる=上手くなる、強くなる可能性もアップします!

トレーニングは向上させるだけでなく、コンディションを整える目的でも重要なのです。ただし、トレーニングをしていれば100%ケガをしなくなるわけではありません。あくまでも確率、可能性を減らすことができるというだけなので、その点は頭に入れておいて欲しいところです。

 

③ 運動スキルを身につける

私は小・中学生を指導する機会が多いこともあり、この点はかなり重要視してトレーニングを行っています。運動スキルとは走る、跳ぶ、回る、登る、投げる、捕るなどの基礎的な運動能力のことを指します。

*身につけておきたい36の基礎運動

 

この運動スキルが身についていないと、様々な面でスポーツ競技の上達に不利なことが起こります。

例えば競技練習以外でのケガをしやすくなります。競技に特化した体の動きはできるのに、それ以外の基礎的な運動体験が少ないために学校体育や外遊びの中でケガをしてしまうのです。

また競技スキルは運動スキルという土台の上に成り立っています。土台である運動スキルがないと、その感覚を使って競技スキルに応用していくことができません。よって競技スキルの幅を狭めてしまうことにも繋がります。これは非常に勿体ないことです。

ケガを防止する、そして競技スキルの幅を広げるためにもトレーニングの中で基礎的な運動を体験し、運動スキルを身につけさせることは重要になります。

 

・まとめ

なぜ競技以外のトレーニングが必要か理解いただけたでしょうか。

① 体力を効率良く向上させる

② ケガの予防

③ 運動スキルを身につける

この3つに関してミーティングでは話をさせてもらいました。

なぜトレーニングをするのか?どんな効果が期待できるのか?その点を選手、コーチ、そして保護者の皆様に共通して理解してもらうことが一番の目的でしたが、しっかりお伝えすることが出来ました。

選手のみんなもよく考え、質問にも答えてくれました。速くなりたい!上手くなりたい!その気持ちに応えられるようサポートしていきます。

次回はミーティングの後半、「ケガをしたらどうする?」についてお話しします。

 

千葉県で活動する

パーソナルトレーナー / スイミングコーチ

宮城カズタカ

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