【 報告 】スポーツクラブスタッフ向け研修会(水の特性と水中運動生理学)の講師を務めました!


こんにちは。

千葉県の柏、我孫子、野田、鎌ヶ谷でパーソナルトレーナー&スイミングコーチをしている宮城です。

 

先日は研修講師を昨年度に引き続きスポーツプラザ山新石岡にて行わせて頂きました。

今回は「水」の持つ特性と「プール」で行う運動によって起こる体の反応や効果、また水中運動プログラムの考え方などを講義と実技を交えて行いました。

 

・水の特性

 

以前のログ記事でもご紹介させてもらいましたが、水には4つの特性があります。かっこよく表すと「4大特性」です。

この特性があることで人は水に入るだけで様々な反応をしますし、体に良い効果を得ることもできます。

詳しくはこちらをご覧ください。

→ 知らなきゃ損!プールで運動するメリット大公開

 

本当に効果は様々ですが、一番に挙げるとすれば「浮力」の効果です。地球上で生活している限り人の体には「重力」が掛かっています。そのため、姿勢を保ったり動いたりするには重力に耐えたり逆らうように力を発揮しなければなりません。

しかし水の中では重力と反対方向に働く力「浮力」が発生します。浮力は水位によって変化するのですが、一般的なフィットネスクラブのプールですと1〜1.2mの水深なので170cmそこそこの私がプールに入った場合、水位はミゾオチあたりになります。そうなると浮力の効果で体重は約50%ほど軽くなります。

重力から解放され、体が軽くなることで筋肉がリラックスして関節の位置が正しくなったり、負担が減るので陸ではできない運動ができたり、自律神経が整ったり…

浮力だけでもこれだけの効果が期待できます!

 

また「水圧」は体の表面全体に掛かるためマッサージ効果があります。血流が促進されることで心拍数も安定し、血圧を下げる効果も期待できます。

水に肩まで浸かると感じると思うのですが、圧迫されて呼吸がしづらいと思います。それが水圧で、呼吸するための筋肉への負荷となりトレーニングになります。「水泳は喘息に効く」と言われる所以はここから来ています。

 

 

・プログラムの考え方

 

水中運動に限らずですが、まずは目的があった上で何を選択して行うか?という考えが基本であると説明させてもらいました。

その考えを持って行わないと、種目を並べただけの薄っぺらいプログラムになってしまいます。

例えば変形性ヒザ関節症があり、その症状を改善したいという目標があったとします。

その場合ヒザの前後にある股関節と足関節の動きが悪いからヒザに余計な負担がかかってしまっている可能性があるので、動きを出すような内容の種目を行います。それからヒザ自体を安定させるため、大腿前面の筋力強化を図る種目を行うという流れです。

これは一例ですが、ナゼその種目を選択するのか?を考えて組み立てることが良いプログラムの第一歩となります。

あとは様々なパターンの組み合わせになります。そして選択肢を増やすことも重要だとお伝えさせてもらいました。

 

 

・プールで実践

 

講義で説明した水の4大特性、それに対する反応を感じてもらいながら約1時間ほど体を動かしてもらいました。

 

陸上ではできない種目、陸上では感じることのできない感覚がたくさんありますので、とにかく実践していくことが大切です。

実践している指導者とそうでない指導者の大きな差は、会員さんと「感覚の共有」ができることです。この共有ができると信頼が生まれやすくなり継続に繋がると感じています。

 

 

今回も時間を割いて参加して頂いたスタッフの皆さんありがとうございました。前半の講義は物理の授業っぽくなってしまいましたが(笑)ナゼそうなるのか?の背景を知っておくことで様々な応用ができます。そこに実践を重ねて指導力の向上、新たなプログラム作りのヒントになれば幸いです。

そして今年度もよろしくお願い致します!

 

千葉県で活動するパーソナルトレーナー / スイミングコーチ

宮城カズタカ

 

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